肩こりの人が無意識にやってしまう5つのクセ

肩こりの人が無意識にやってしまう5つのクセ

肩こりの人が無意識にやってしまう5つのクセ

現代人の多くが悩まされている「肩こり」。デスクワークやスマートフォンの普及によって、肩まわりの筋肉が常に緊張しやすい環境が整ってしまったとも言えます。しかし、肩こりの原因は単に姿勢が悪いとか、運動不足といった表面的なものだけではありません。実は、本人がまったく気づかないうちに繰り返してしまっている“クセ”が、肩こりを慢性化させているケースがとても多いのです。
本コラムでは、肩こりの人が無意識にやってしまいがちな5つのクセを取り上げ、それぞれがどのように肩こりを悪化させるのか、そしてどんな対策ができるのかを丁寧に解説していきます。自分では気づいていないクセが見つかるかもしれません。読みながら、ぜひご自身の体の使い方を振り返ってみてください。

無意識に首が前に出る「スマホ首」

肩こりの大きな原因として、まず挙げられるのが スマホ首 です。スマートフォンを操作するとき、多くの人は画面を覗き込むように首を前に突き出します。この姿勢が長時間続くと、首の後ろ側の筋肉が常に引っ張られた状態になり、肩まわりの筋肉も連動して緊張します。
さらに、頭の重さは約4〜6kgと言われていますが、首が前に傾く角度が大きくなるほど、その重さは倍以上に感じられるようになります。つまり、スマホ首の姿勢は、肩や首の筋肉に本来以上の負担をかけ続けている状態なのです。
スマホ首は、スマートフォンだけでなく、パソコン作業でも起こります。画面に集中するあまり、気づけば顔が前に出ている。これが習慣化すると、首のカーブが失われ、ストレートネックへと進行し、慢性的な肩こりや頭痛の原因になります。
対策としては、画面を目の高さに近づけること、首を前に出さずに顎を軽く引く意識を持つことが大切です。
また、1時間に1回は肩を回したり、胸を開くストレッチを取り入れるだけでも、負担は大きく軽減されます。

緊張状態を生む「浅い呼吸」

肩こりの人に共通して見られるのが、無意識の 浅い呼吸 です。呼吸が浅くなると、胸や肩まわりの筋肉が常に緊張しやすくなり、肩こりを悪化させます。
浅い呼吸は、ストレスや緊張、集中状態が続くと自然と起こります。特にデスクワーク中は、画面に集中するあまり呼吸が止まりがちになり、気づけば胸式呼吸になっていることが多いのです。胸式呼吸は肩を上下させる動きが多く、肩の筋肉を余計に使ってしまうため、肩こりを助長します。
逆に、深い腹式呼吸ができると、横隔膜がしっかり動き、自律神経が整い、肩の力も自然と抜けていきます。呼吸は筋肉の緊張と密接に関わっているため、呼吸が浅いだけで肩こりが慢性化することも珍しくありません。
対策としては、1日の中で数回、ゆっくりと息を吐き切る時間を作ること。
息を吐き切ると自然と深い呼吸が入り、肩の力が抜けやすくなります。施術中にも「呼吸が浅いですね」と指摘される方は多いですが、日常的に意識するだけで大きく改善します。

気づかないうちに力が入る「食いしばり」

肩こりと聞くと、肩や首の問題だと思いがちですが、実は 食いしばり も大きな原因のひとつです。ストレスや集中時に無意識で歯を強く噛みしめてしまう人は多く、これが肩こりや頭痛、首の張りにつながります。
食いしばりが起こると、顎まわりの筋肉だけでなく、側頭部、首、肩へと連動して緊張が広がります。特に夜間の食いしばりは自覚しにくく、朝起きたときに肩が重い、首が痛いという人は、寝ている間に強く噛みしめている可能性があります。
また、食いしばりは姿勢の悪さとも関係しています。猫背や反り腰など、体のバランスが崩れていると、無意識に歯を噛みしめて体を支えようとすることがあるのです。
対策としては、日中に「上下の歯を離す」意識を持つこと。
本来、リラックスしているときは上下の歯は触れていません。ふとした瞬間に歯が当たっていることに気づいたら、そっと力を抜く習慣をつけましょう。

肩こりを招く代表格「猫背」

肩こりの人に圧倒的に多い姿勢が 猫背 です。背中が丸まり、肩が内側に入り、頭が前に出る。この姿勢は肩まわりの筋肉に常に負担をかけ、血流を悪くし、肩こりを慢性化させます。
猫背になる原因はさまざまですが、長時間のデスクワーク、スマホの使用、運動不足、筋力低下などが大きく関係しています。猫背の姿勢では、肩甲骨が外側に広がり、背中の筋肉がうまく使えなくなります。その結果、肩の筋肉ばかりが働き、疲労が蓄積していくのです。
さらに、猫背は呼吸を浅くし、内臓の位置も下がりやすくなるため、全身の不調にもつながります。肩こりだけでなく、疲れやすさ、集中力の低下、睡眠の質の悪化など、さまざまな影響が出ることもあります。
対策としては、肩甲骨を動かす習慣をつけること。
肩甲骨を寄せる、胸を開く、背中を伸ばすなど、1日数回の簡単な動きで姿勢は大きく変わります。サロンでの施術でも、猫背の改善は肩こり解消に直結するため、非常に重要なポイントです。

腰の反りが肩に影響する「反り腰」

意外に思われるかもしれませんが、肩こりの人には 反り腰 の傾向があることも多いです。反り腰とは、骨盤が前に傾き、腰が過度に反ってしまっている状態のこと。腰の問題のように見えますが、実は全身のバランスに影響し、肩こりの原因にもなります。
反り腰になると、体の重心が前に移動し、上半身を支えるために肩や首に余計な力が入ります。さらに、腰が反ることで背中の筋肉が常に緊張し、肩甲骨の動きが悪くなるため、肩こりが起こりやすくなるのです。
また、反り腰はヒールの使用、立ち方のクセ、腹筋の弱さなどが原因で起こります。特に女性は反り腰になりやすく、肩こりや腰痛を同時に抱えているケースが多く見られます。
対策としては、骨盤を立てる意識を持つこと。
座るときも立つときも、腰を反らせすぎず、下腹に軽く力を入れて姿勢を整えるだけで、肩への負担は大きく減ります。

肩こりは「無意識のクセ」を手放すことから始まる

肩こりは、単に肩を揉めば解決するものではありません。
今回紹介したように、
スマホ首
浅い呼吸
食いしばり
猫背
反り腰
これらのクセが積み重なることで、肩まわりの筋肉は常に緊張し、血流が悪くなり、疲労が蓄積していきます。
しかし、逆に言えば、これらのクセを少しずつ手放していくことで、肩こりは確実に軽くなります。姿勢を整える、呼吸を深くする、歯を離す、肩甲骨を動かす。どれも難しいことではありませんが、続けることで体は確実に変わっていきます。
そして、セルフケアだけでは取りきれない深いコリや、長年のクセによる筋肉の硬さは、サロンでの施術が大きな助けになります。プロの手で筋肉をゆるめ、正しい姿勢に戻りやすい体づくりをサポートすることで、肩こりの根本改善に近づくことができます。
日々の小さな意識と、定期的なメンテナンス。
この2つを組み合わせることで、肩こりのない軽やかな毎日が手に入ります。

お役立ちコラムに関連する記事

「なぜサロンに行くと気持ちが軽くなるのか」の画像

「なぜサロンに行くと気持ちが軽くなるのか」

その理由は「身体」よりも「心」にあった 忙しい日々の中で、ふと「サロンに行きたいな」と思う瞬間があります。
肩こりや腰の重さといった身体の不調が理由のようでいて、実はその奥には「心の疲れ」...
肩こり・腰痛の“本当の原因”とはの画像

肩こり・腰痛の“本当の原因”とは

〜体はもっとやさしくできる。サロンで整える「負担の連鎖」〜 「肩が重い」「腰がつらい」「朝起きても疲れが抜けない」
そんなお悩みを抱えて来店される方は、とても多くいらっしゃいます。
そして皆...
肩甲骨まわりをほぐすと呼吸が深くなる仕組みの画像

肩甲骨まわりをほぐすと呼吸が深くなる仕組み

現代人はなぜ「呼吸が浅い」のか パソコン作業やスマホの長時間使用が当たり前になった今、多くの人が無意識のうちに呼吸が浅い状態に陥っています。
呼吸が浅いと、酸素が十分に取り込めず、疲れやす...