サロンで整える「現代人の疲れ」の新常識
スマートフォンやパソコンが欠かせない今、肩こりや頭の重さだけでなく、「なんとなく疲れが抜けない」「眠りが浅い」「気持ちが落ち着かない」といったお悩みを抱えるお客様が増えています。
その背景にあるのが、デジタル疲労と、それによって乱れやすくなる自律神経のバランスです。
サロンに来られる多くのお客様が「疲れている理由がわからない」とおっしゃいます。実はその“正体”を知ることで、施術の効果をより深く感じていただけるようになります。
デジタル疲労とは?
デジタル疲労とは、スマホやPCを長時間使うことで起こる心身の疲れのことです。
特に多いのが次のような症状です。
・目の奥の重だるさ(眼精疲労)
・首・肩のこり
・頭がぼんやりする
・集中力が続かない
・寝つきが悪い、眠りが浅い
これらは単なる“疲れ”ではなく、自律神経の乱れが関係していることが多いのです。
自律神経が乱れる理由
自律神経は「交感神経(活動)」と「副交感神経(休息)」の2つで成り立っています。
本来はこの2つがバランスよく働くことで、心と体は安定します。
しかし、デジタルデバイスを使っているとき、私たちの体は知らず知らずのうちに“緊張モード”になっています。
画面を見るだけで交感神経が優位に
ブルーライトや通知音は脳を刺激し、軽い興奮状態をつくります。
そのため、夜になっても副交感神経が働きにくくなり、眠りの質が低下します。
情報処理のしすぎで脳が疲れる
SNSやメール、ニュースなど、脳は常に情報を処理し続けています。
脳が疲れると、自律神経の司令塔にも負担がかかり、全身のバランスが崩れやすくなります。
姿勢の崩れが神経の通り道に影響
スマホを見るときの前傾姿勢は、首の後ろの筋肉を強く緊張させます。
首には自律神経が通っているため、筋肉のこわばりが神経の働きに影響し、疲れやすさにつながります。
サロンでできる「自律神経ケア」
デジタル疲労は、セルフケアだけではなかなか解消しきれません。
サロンの施術は、緊張し続けた体と心をやさしく緩め、自律神経のバランスを整えるサポートになります。
① 首・肩まわりの筋肉をゆるめる
スマホ姿勢で固まった筋肉を丁寧にほぐすことで、血流が改善し、自律神経の通り道が整います。
「頭が軽くなった」「視界が明るくなった」と感じる方が多いポイントです。
② 眼精疲労ケアで脳の緊張をリセット
目の周りの筋肉をゆるめると、脳の疲れがスッと抜けやすくなります。
デスクワークのお客様に特に人気の施術です。
自宅では水で濡らしたタオルを眼に当てて、軽く眼を抑えると眼の眼圧が下がり眼の疲れに効果的です。
③ 深い呼吸を促す施術で副交感神経をオンに
胸まわり・背中の緊張をゆるめると、自然と呼吸が深くなります。
呼吸が整うと、副交感神経が働きやすくなり、心が落ち着いていきます。
④ 温めケアでリラックスをサポート
首や目元を温めることで、筋肉がゆるみ、神経の緊張もほどけていきます。
施術前後に取り入れると、リラックス効果がさらに高まります。
当サロンでは、施術の最初に頸元に温めたおしぼりをかけて、肩や首元をほぐしていきます。
また、自宅では、シャワーでなく湯舟にゆっくりつかり体を温めることを推奨しております。最近では高齢者の方もさまざまな理由から湯舟に入らない方が増えています。
お客様が自宅でできる「リセット習慣」
サロンで整えた状態を長持ちさせるために、簡単な習慣をお伝えしています。
・1時間に1回、遠くを見る
・深くゆっくり息を吐く
・首の後ろを温める
・寝る前のスマホ時間を短くする
どれも簡単ですが、自律神経の回復にとても効果的です。
まとめ
デジタルデバイスが欠かせない現代では、知らず知らずのうちに自律神経が緊張し続ける生活になりがちです。
その結果、眼精疲労・肩こり・頭の重さ・眠りの浅さなど、原因がはっきりしない不調が増えています。
サロンでのケアは、こうした“デジタル疲労特有の緊張”をやさしくほどき、
交感神経と副交感神経のバランスを整えるサポートになります。
・首・肩のこわばりをゆるめる
・目元の疲れをリセットする
・呼吸を深め、副交感神経を働かせる
・温めケアで心身を落ち着かせる
こうした施術は、ただ気持ちいいだけでなく、
「また明日から頑張れる体と心」をつくるための大切なメンテナンスです。
デジタル社会を快適に生きるためには、
定期的に“オフになる時間”をつくることが欠かせません。
サロンでのひとときが、お客様にとってその大切なリセット時間となるよう、
丁寧に寄り添いながらサポートしていきます。
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