浮腫みについて
日々の生活の中で「足が重い」「靴がきつく感じる」「夜中に何度もトイレに起きる」といったお悩みはありませんか?それは、浮腫みや頻尿、静脈瘤、腎臓疾患などが関係しているかもしれません。幅広い年代の社会人の方が抱えるこうした不調は、放っておくと生活の質を下げてしまうこともあります。いつまでも健康で、生活の質を下げることなく行動が出来ることを目指して浮腫みについて理解を深めましょう。
浮腫みの症状・原因について
浮腫みの症状
浮腫みとは、体の中に余分な水分がたまってしまう状態です。特に夕方になると足がパンパンに張ったり、靴下の跡がくっきり残ったりすることがあります。顔や手がむくむ方もいらっしゃいます。浮腫みは一時的なものもありますが、長く続く場合は腎臓疾患や静脈瘤などの病気が関係していることもあります。また、頻尿や夜間のトイレ回数が増えることで、睡眠の質が下がり、疲れが取れにくくなることも。こうした症状は、年齢や生活習慣に関係なく誰にでも起こり得るため、早めのケアが大切です。
浮腫みの原因と病態
浮腫みの原因はさまざまです。まず、腎臓疾患が関係する場合、体内の水分をうまく排出できず、余分な水分がたまりやすくなります。腎臓の働きが弱まると、頻尿や尿の量の変化が見られることもあります。また、静脈瘤があると、血液がうまく心臓に戻らず、足に水分がたまりやすくなります。さらに、長時間の立ち仕事や座りっぱなしの生活、塩分の多い食事、運動不足なども浮腫みの原因になります。年齢を重ねると筋力が低下し、血液やリンパの流れが滞りやすくなるため、浮腫みが起こりやすくなります。
浮腫みの診断
浮腫みの診断は、まず症状の確認から始まります。足や顔の腫れ具合、押したときのへこみの残り方、頻尿の有無などをチェックします。腎臓疾患が疑われる場合は、尿検査や血液検査で腎機能を調べることがあります。静脈瘤がある場合は、足の血管の状態を確認するための超音波検査などが行われることも。診断には医療機関での検査が必要ですが、日常の中で「いつもよりむくみが強い」「頻尿が気になる」といった変化に気づいたら、早めに対策を考えることが大切です。
浮腫みの治療方法
浮腫みの治療方法
1. 原因疾患の治療
心不全・腎不全・肝疾患・甲状腺機能低下症などが背景にある場合、それぞれの病気の治療が最優先です。
例えば、心不全では利尿薬や心機能改善薬、腎疾患では食事療法や透析などが用いられます。
2. 薬物療法
利尿薬:体内の余分な水分を排出するために使用されます。
抗アレルギー薬:血管性浮腫など、アレルギー反応が原因の場合に有効です。
特殊治療薬:遺伝性血管性浮腫には専用の薬剤が必要です。
3. 生活習慣の改善
塩分・アルコールの制限:水分保持を助長するため、控えることが推奨されます。
適度な運動:ふくらはぎのポンプ機能を高め、血流を促進します。
睡眠・ストレス管理:ホルモンバランスの安定に寄与します。
4. 圧迫療法・リンパドレナージ
特にリンパ浮腫に対しては、弾性ストッキングやバンデージによる圧迫療法が有効です。
専門のセラピストによるリンパマッサージ(リンパドレナージ)も推奨されます。
5. セルフケアと予防
足を高くして休む:重力による水分滞留を防ぎます。
こまめな姿勢変更:長時間の立ち仕事や座りっぱなしを避ける。
水分補給と排泄のバランス:過剰な水分摂取を避けつつ、適度な水分補給を心がけます。
6. 注意すべき症状
以下のような症状がある場合は、病気のサインの可能性があるため早めの受診をおすすめします:
むくみが1日以上続く
足の血管が浮き出ている
息切れや急激な体重増加
尿量の減少
浮腫み治療における主な問題点
1. 原因の特定が難しい
浮腫は心疾患・腎疾患・肝疾患・リンパ系障害・ホルモン異常・薬剤性など、非常に多くの要因で起こります。
一見「むくみ」として同じに見えても、命に関わる疾患のサインであることもあり、見逃しがちです。
2. 対症療法に偏りやすい
利尿薬や圧迫療法などで一時的に症状を和らげても、根本原因の治療が遅れると再発や悪化を招きます。
特に遺伝性血管性浮腫やリンパ浮腫などは、一般的な治療が効かないケースもあります。
3. 患者の自己判断による放置
「夕方だけむくむ」「年齢のせい」といった理由で、医療機関の受診が遅れることがあります。
特に高齢者や女性では、加齢や更年期によるむくみと誤解されやすく、重篤な疾患の発見が遅れることも。
4. 生活指導の徹底が難しい
食事・運動・姿勢などの生活習慣改善が重要ですが、継続的な指導とモチベーション維持が課題です。
特に長時間の立ち仕事やデスクワークが多い人では、再発リスクが高いため、日常的なケアが不可欠です。
5. 医療者間の連携不足
原因が多岐にわたるため、内科・皮膚科・循環器・腎臓内科・リンパ浮腫外来など、複数科の連携が必要ですが、情報共有が不十分なこともあります。
浮腫みは一見軽視されがちですが、背景にある疾患や生活習慣を丁寧に見つめ直すことで、再発予防やQOL向上につながります。
自宅でできる浮腫みケア
1.セルフマッサージ・ストレッチ
リンパマッサージ:足首から膝、膝から太ももへと優しく撫でるように流す。顔や腕にも応用可能。
ふくらはぎの筋ポンプ運動:つま先立ちや足首回しで血流促進。
ストレッチ:膝の曲げ伸ばし、足踏み、肩回しなどをこまめに行う。
2.食事と水分管理
控えたいもの:塩分の多い加工食品、アルコール、砂糖の多いお菓子。
積極的に摂りたい栄養素:
カリウム(バナナ、アボカド、きゅうり)→ 余分な塩分を排出
ビタミンB群(玄米、豚肉)→ 代謝サポート
たんぱく質(魚、卵、大豆)→ 血管・筋肉の材料
水分(白湯や常温の水)→ 老廃物の排出を助ける。
3.生活習慣の見直し
長時間同じ姿勢を避ける:デスクワークや立ち仕事の合間に軽く動く。
冷え対策:足元を温める、冷房の風を避ける。
睡眠とストレス管理:質の良い睡眠とリラックス時間を確保。
当サロンの浮腫み改善の考え方
浮腫みの施術要領
当サロンでは、浮腫みの改善に向けて、浮腫みの原因を確認させて頂きます。まずはカウンセリングで、頻尿や静脈瘤、腎臓疾患などの既往歴や生活習慣を丁寧にお伺いします。そのうえで、身体の浮腫みの状況、骨格の歪みや筋肉の緊張を確認し、個々に合わせた施術プランを立てます。
施術は、浮腫みの機序にもよりますが、圧迫する施術で浮腫みの改善を図ります。ストレッチや軽い運動指導を組み合わせることもあります。特にリンパの流れを意識した手技は、浮腫みの改善に効果的です。施術中はリラックスできる環境を整え、心身ともに癒される時間を提供しています。
浮腫みのアフターケア
施術後のアフターケアも、浮腫み改善には欠かせません。当サロンでは、日常生活でできるセルフケアの方法もお伝えしています。例えば、こまめな水分補給や塩分の摂りすぎを控えること、足を高くして休む習慣、軽いウォーキングなどが効果的です。
また、頻尿や腎臓疾患が気になる方には、体を冷やさない工夫や、夜間の水分調整などもアドバイスしています。静脈瘤のある方には、弾性ストッキングの活用や、長時間の同じ姿勢を避ける工夫などもご提案しています。施術と日常のケアを組み合わせることで、より安定した改善が期待できます。
施術の継続的な効果
施術は一度の施術でも効果を感じられることがありますが、継続することでより深い改善につながります。定期的なケアによって、血液やリンパの流れが安定し、浮腫みの再発を防ぎやすくなります。頻尿や腎臓疾患による不調も、体の巡りが整うことで軽減されることがあります。
当サロンでは、無理なく通えるプランをご用意しており、生活スタイルに合わせた施術スケジュールをご提案しています。静脈瘤や骨格の歪みなど、複合的な要因がある場合でも、丁寧な施術と継続的なケアで、体の内側から整えていくことが可能です。
まとめ
浮腫みは、頻尿や静脈瘤、腎臓疾患などと深く関係しており、放っておくと日常生活に支障をきたすこともあります。当サロンでは、浮腫み取り施術を中心に、骨格の調整やリンパの流れを整える施術を通じて、浮腫みの改善をサポートしています。浮腫みのケアやアフターケアも充実しており、幅広い年代の方に安心してご利用いただけます。信頼できる施術で、あなたの毎日をもっと快適に。浮腫みが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
SATO先生のワンポイントアドバイス
乳がん、子宮がん治療で、リンパ節を切除されるとリンパ浮腫が起こります。リンパ管は体内の老廃物を外に運ぼうとする管です。がんの手術や放射線治療では、このリンパ節を除去してしまう為、周りのリンパ管の流れが悪くなってしまい、それを助けようとする体内水が滞りむくみ(浮腫)が起きてしまいます。淒い時には正常な手足の倍くらいの太さまで浮腫むことがあります。
当院のリンパ浮腫に対する施術はマッサージとドレナージを併用したものです。一度来院していただた後は、ご自宅で自分で出来る方法をアドバイスしております。リンパ改善には、どうしても時間が必要となりますが、あせらずじっくりと治療していく事が一番の近道になりますので、頑張りましょう。
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