「こり」の原因徹底追及について
「こり」の主な原因は、姿勢不良・筋肉の緊張・血行不良・ストレス・眼精疲労などが複雑に絡み合って起こるものです。
「こり」が起こるメカニズム
筋肉の緊張と血行不良
長時間同じ姿勢でいると筋肉が緊張し、血流が滞ります。これにより老廃物や発痛物質が蓄積し、神経を刺激して「こり」として感じます。
交感神経の興奮による悪循環
ストレスや疲労で交感神経が優位になると、血管が収縮し血行が悪化。これがさらに筋肉の緊張を招き、こりが慢性化します。
日常生活に潜む「こり」の原因
| 原 因 | 詳 細 |
|---|---|
| 姿勢不良 | 猫背・巻き肩・前傾姿勢などが首や肩に負担をかける |
| 長時間の同一姿勢 | デスクワークやスマホ操作で筋肉が固まりやすい |
| 運動不足 | 筋力低下と血行不良がこりを悪化させる |
| 眼精疲労 | 目の酷使が肩や首の緊張を引き起こす |
| 精神的ストレス | 自律神経の乱れが筋肉の緊張を助長 |
| 冷え | 体温低下で血流が悪くなり、こりが生じやすくなる |
| 激しい運動 | 筋肉に負担をかけ、酷使すると筋膜の癒着やねじれが生じます。 |
こりを予防・改善するには
· 姿勢改善とストレッチ:肩甲骨を動かす体操や、首回りのストレッチが有効
· 温熱療法:ホットパックや入浴で血流促進
· ツボ押し・マッサージ:肩井(けんせい)や天柱(てんちゅう)などのツボが効果的
· 生活習慣の見直し:こまめな休憩、スマホの使用時間制限、適度な運動
「こり」をほぐすマッサージの実施要領
筋肉の緊張をゆるめて血流を促進することが基本です。強く揉みすぎず、ツボや筋の流れを意識して行うのがポイントです。
基本のマッサージ要領
· 力加減は「気持ちいい」と感じる程度に
強く揉みすぎると筋繊維を傷める可能性があるため、優しく圧をかけるのが理想です。
· 呼吸を止めず、リズムよく行う
息を吐きながら押すと、筋肉がゆるみやすくなります。
· 温めてからマッサージすると効果的
入浴後やホットタオルで温めた後に行うと、血流が促進されてほぐれやすくなります。
部位別マッサージのコツ
首のこり
· 胸鎖乳突筋(耳の下から鎖骨に向かう筋)を指で軽くつまんでほぐす
· 天柱・風池などのツボを親指でゆっくり押す(5秒ほど)
· 首回しや舌を動かすストレッチも有効
肩のこり
· 肩甲骨周辺を指先で円を描くように揉む
· 肩井(けんせい)などのツボを押すと効果的
· 腕を回すことで肩周りの血流を促します
マッサージの方向と筋肉の構造
· 縦のマッサージ(筋繊維に沿って)
o 筋肉の走行方向に沿って行うことで、血流促進や老廃物の排出に効果的
o 筋肉の緊張を緩め、自然な動きを取り戻すのに適している
o 特に、僧帽筋や広背筋など大きな筋肉には有効
· 横のマッサージ(筋繊維を横断して)
o 筋膜や癒着のリリースに効果的
o 筋肉の硬結(しこり)やトリガーポイント(症状の原因となっている部位)にアプローチする際に使われる
o 筋繊維の間の滑走性を高めることで、動きやすさを改善
部位別のおすすめ方向
| 部 位 | おすすめ方向 | 理 由 |
|---|---|---|
| 首・肩 | 縦+横併用 | 筋繊維が複雑で、癒着も起こりやすいため両方向が有効 |
| 背中 | 縦方向 | 広背筋など大きな筋肉は縦方向が血流促進に効果的 |
| 腰 | 縦+横併用 | 筋膜の癒着が起こりやすく、横方向も有効 |
| 太もも・ふくらはぎ | 縦方向 | 筋繊維が長く、縦方向が効果的 |
注意点と補足
· 強すぎる横方向のマッサージは、筋繊維を傷つける可能性があるため注意が必要です。
· 慢性的なこりには、マッサージだけでなくストレッチや姿勢改善も併用すると効果的です。
· 巻き肩や猫背が原因の場合、胸部の筋肉(大胸筋など)へのアプローチも重要です。
天柱(てんちゅう)について
天柱(てんちゅう)と風池(ふうち)は、首の後ろにある代表的なツボで、首肩こりや頭痛、眼精疲労、自律神経の乱れに効果があるとされています。
位置:うなじの中心から指を上に滑らせ、後頭部の骨の出っ張りの下で指が止まる場所。その指先1本下、左右指1本半分外側の筋肉のくぼみ。
効果:首肩こり、頭痛、頭重感、不眠、疲れ目、視力低下、鼻炎、鼻づまり、低血圧
押し方:頭を少し後ろに傾け、親指で下からじんわり押す。心地よい圧で5秒ほど押し、ゆっくり離すのを数回繰り返す

風池(ふうち)について
位置:天柱と同様に後頭部の骨の出っ張りの下、そこから左右指3本半ほど外側、耳の後ろの骨の下あたりのくぼみ。
効果:緊張型頭痛、めまい、眼精疲労、首肩こり、鼻づまり、視力低下、自律神経の調整にも有効
押し方:両手の親指をツボに当て、頭を後ろに傾けながら優しく押す。呼吸を意識しながら3〜5秒ずつ、気持ちよい強さで押すのがポイント

肩井(けんせい)について
· 肩井(けんせい)は、東洋医学における重要な経穴(ツボ)で、足の少陽胆経に属します。名前の由来は、「肩にある井戸のようにエネルギーが湧き出る場所」という意味から来ています。
・ 肩井の位置と探し方
位置:首の付け根(第7頸椎)と肩先を結んだ線の中間点。肩の最も高い部分にあり、少し盛り上がっているところ。
探し方:反対側の手で肩に触れると、中指が自然に当たる場所が肩井です。
・ 肩井の主な効果
肩こり・首の緊張の緩和、頭痛・眼精疲労・耳鳴りの改善、自律神経のバランス調整、冷え性・不眠・ストレスの緩和
・ 押し方とセルフケアのコツ
指の腹(中指や親指)で下方向にゆっくり押す、「痛気持ちいい」程度の強さで30秒〜1分ほど刺激、円を描くようにもみほぐすのも効果的、入浴中やデスクワークの合間に行うとより効果的
・ 注意点
妊娠中の方は刺激を避ける
強すぎる刺激は筋肉を痛める可能性があるため、心地よい力加減で
急性の痛みがある場合は専門家に相談を
当サロンの施術要領について
「こり」に悩む方に寄り添い、「こり」による痛みなどを軽減する施術をおこなっております。また、「揉み返し」にならない施術を行っております。
血管や神経を押すと「揉み返し」の要因となりますので、血管や神経を押さない施術を行っております。また、筋肉を強く押してしまうと、反対に筋肉を固める要因となりますので、筋肉に対して垂直に強く押したりせず、揺らすような施術をしております。ご利用者様により指圧の強弱のご希望は様々ですので、体形、筋肉の固さ、柔軟性等確認しながら最適な施術を行っております。施術後はご自身でも出来るケアをアドバイスしております。
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